「農場日記第二回」
この間、高校時代からの親友、大内氏から「結婚する」との
報告を受けました。大変嬉しいです。やっと仲間が増えました。
でも結婚式で友人代表挨拶を頼まれました。
今から、ちょっとどきどき。
大内氏は、ギターをつま弾く程度でバンドはやってないんですが
音楽の趣味は、なかなかの目利きならぬ、耳利きでして、僕をTFC方面に
導いてくれた方の一人です。
10年も昔の事でも、今だに鮮明に覚えてますが、大学時代、
千葉県の柏駅にある「ウララ」という喫茶店で、大内氏にデビットボーイのアルバム
「ジギースターダスト」を聴かされました。
自分はこう見えても結構頑固な方で、その時ディープパープルの
「ライブインジャパン」片手に、
あーでもないこーでもないと議論を始めました。
「このギターソロが、原曲と違ってていいんだなーこれが!」ってな具合に。
でも結局、日に日にデビットボーイの大人の香りに気が付き始めて、今では
「アァーオ!!」(シャウト)「ピロピロピロ・・」(早弾き)の方が疲れて聴けません。
確かに、それまでも過去の名曲には接してましたが、
ギターがかっこよくて、自分の好きなタイプの曲しか聴かない傾向にあり、
名曲のどの部分がいいのか、深く考えませんでした。
今思えば、その時の大内氏の
「このアルバムは素晴らしい!」
「これがかっこいいの!」
という言葉に、自分の作曲の指向が決まった気がします。
「とりあえずこの人が、納得するような曲を作ってみよう!」と。
大内氏以外にも、熱い音楽への想いを耳にしますが、僕の周りの人間は
ほとんどバンドマンなので、彼の言葉は、ちょっと違った視点(聴点)という感覚で
話を聞くようになり、曲が仕上がる度に、決まってよく聴いてもらいに行ったものです。
こうしてTFCのコピーバンドFARMERは、徐々にオリジナル曲を増やしていきましたとさ。
音楽の聴き方は、いろんな角度があるわけで、得てして専門家の意見を優先しがちですが
「難しい事はわかんないけど、いいよねー」みたいな根拠のないものも大切だと思います。
「どこが良いかわかんないけど、なんとなくいいんだよねー」
って大内氏を筆頭に、みんなに言われたいです。
大内君!これからも俺の曲聴いてね!御結婚おめでとう!末永くお幸せに!
2004年6月10日/FARMER 鈴木龍一
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