「農場日記第一回」
寒い冬、皆さんいかがお過ごしでしょうか。FARMERの鈴木です。
縁あってこちらのスペースに載せていただくことになりました。よろしくお願いします。
記念すべき「農場日記」の第一回は、自分がこよなく愛するTeenage Fanclub(ティーンネイジファンクラブ)について語らせてもらいます。
そもそも自分はFARMERというバンドのボーカルをやっておりまして、バンドをはじめるきっかけとなったのが、Teenage
Fanclub(以下TFC)との出会いでした。ご存知の方もいらしゃ
ると思いますが、TFCのメンバーはノーマン・ブレイク(Vo、G) レイモンド・マッギンレイ(G) ジェラルド・ラブ(B)
ポール・クイン(Dr)で、ドラムス以外は作曲してボーカルをとるというスタイルでやってます。とってもイカシテます。その中で特にノーマンの曲がイカシテまして、僕は大好きです。
音楽とは常々思うんですが、宗教のようなところありますよね。一度好きになってしまうとその人が作ったものや行いは全てYesになってしまう。僕にとってそれがノーマンなのです。
ノーマンはまず声がいいです。 TFCの中でもダントツです。あと曲です。8小節で区切られたコード進行とメロディは、無駄が無くてかっこいい。その8小節が二種類あって、俗に言うAメロ、サビ。この2つだけ。コードをごちゃごちゃ使う人が多い中、この2つで勝負している人はめったにいないと思います。というか出来ないと言った方が正しいのかな。
僕が音楽をやってて、つまずいたり、落ち込んだりすると決まって思い出す曲があります。
「everything flows」「the concept」「the cabbage」です。いずれもノーマン作で、「A,サビ」タイプです。決して分かりやすい曲とは言い切れませんが、音楽を好きな人なら共感できると思います。まだの方は是非聴いてみてください。
結局この3曲が、僕の人生にとって大切な曲となりましたが、作曲者という立場からすると、あまりにも大きな壁となって立ちはだかってます。モテたい一心でギターを初めた者からすると、どんな心境ならこんな曲が書けるのかと、不思議でなりません。でもいつしか書いてやろうと心に秘めながら、今もこの「ノーマンの壁」に挑んでます。
2004年1月21日/FARMER 鈴木
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