1990年代に数々のバンド活動を経た岩原のソロプロジェクトとして 『BROKENSPACE』は2000年にその歴史をスタートさせる。宅録による地道な創作活動は現在の音楽スタイルの基盤を成すものとなる。その後、紆余曲折を経て深水(Ba)寺田(Dr)を加え2002年に3人組のバンドスタイルとなり同時に都内ライブハウスにてライブ活動を開始させた。 極極端にマイペースなバンドの性格上ライブ数は2ケ月に1度ほどのものであったが、その希少性と時代にオモネらないポップセンスにより一部の音楽ファンに 好意的に迎えられる。2003年スカイビーバーとのコンピレーション『シンパシー』をリリース。ただマイペースな活動は相変わらずで、その後も年に数度しかライブをせず、音源も発表しなかったため熱狂的なファンをやきもきさせた 。 しかし2006年、ついにファン待望の1STアルバム『ブロークンスペース』を発表。メンバー三人の大いなる自信に満ちた作品である。全国のレコードショップでの大々的な展開や、音楽誌でのインタビューなどの露出も手伝い、ギターポップファンのみならず多くの音楽好きのハートをがっちりとつかんだ。これに気をよくしたのか季節に一度しかライブをしなかったモノグサぶりから大転換。「リリースツアー」とあまりにもそのままなツアータイトルをひっさげ東京 京都 大阪 宇都宮 水戸と精力的にライブハウスをまわった。ツアーファイナルとなった下北沢シェルターではバンド史上最大動員を記録。ファンと一体となった素晴らしいパフォーマンスを披露した。九月の末日にはノルウェーの人気バント「ビーズワックス」との共演が控えるブロークンスペース。今後は少しだけ積極的になった彼らとの接触の機会が増えるかもしれない。