スタートは2000年。オランダのみならず世界中で確固たる地位を築いたバンド、At The Close Of Everydayのメンバー Axel Kabboord と
Minco EggersmanがATCOEのアルバム”the silja symphony”製作時アムステルダムにあるRene de Vries（彼もまたThis Beautiful MessやWhite Stone Assemblyといったバンドのメンバーである）の所有のスタジオでシンセサイザーやサンプラーを使って音遊びをしていた事がきっかけだった。Mincoの運営するレーベルSally Forth/Volkoren(ATCOEやAndersonのリリース元）のコンピレーションアルバムに参加したことでついに公になったこのプロジェクトだが、結局各メンバーが多忙なためネクストレベルに向かうために必要な時間がとれずにいたのである。

そんなHill Made Lowに転機が訪れたのはMincoとRene がフランスのバンド A Red Season Shadeをプロデュースしたときのことである。
ギター/キーボードのPierre MauliniはHMLを聴いた瞬間初期衝動をコンピューターに記録して彼らに聴かせたのである。HMLのアイデアについて三人が意気投合したのは時間の問題だった。結果、再参加が困難なAxel の代わりPierreが参加。すでに多くのキャリアを積んできた三人にとってこの全く新しものへのチャレンジは何ものにも代えがたいものだった。

こうしてHill Made Lowとして正式に動き出した3人はのちにGuy Sigsworth (ビョークやマドンナのプロデューサーとして知られる)も絶賛するデビューアルバム"We Made Flowers Out Of Plastic Bags”の製作に着手したのである。