2012年03月25日
振り返ろう!スウェディッシュといえばな、元MerrymakersのDavid Myhrが来日したぜ件
TweetThe MerrymakersのDavid Myhr。
1月の来日公演皆さんお越しいただきありがとうございました。
たった1日だけでしたがすごくスペシャルなものになったと思っています。バックバンドThe Merry Fakersの結成も無理矢理でしたが成功して良かった。
The Merry Fakersとして僕の無理矢理な提案にのってくれたONEPERCENTRESのRyujiくん、hello!の橋口くん、そしてバンドがやりたくてしょうがなかったアカデミー学長オサム。写真はbleumusicjp/bleufourbesides.comの福住さん、そして新通訳カオル・サリバン姉さん。一緒にやってくれたDOACOCK, hello!みんな本当にありがとうね。
彼の熱意やマメさにはとにかくビックリしましたが、だからこそアルバム『Soundshine』のリリースや1月に行ったプロモーション来日が実現したのだな、と今では思います。PUFFYや日本人への楽曲提供が続いているのもその証拠だよね。良い曲をかける人は世界中に溢れるほどいて、でその中で継続的に選ばれるのにはやっぱり理由があるんだな。
実は彼の才能や曲を信じていなかったわけじゃないけど腰が重かったのです、僕自身。
プレッシャーを感じてたというのか。Posiesがそうだったように、音だけで聴いたらそのへんのブルックリンバンドなんか比べ物にならないくらい素晴らしいのにいざととなると「知らないですね〜」とか「中堅って一番厳しいんですよね」とお店にも満足に並ばない。
昔CDを買っていただろう人はもう雑誌もウェブもチェックしていないから届かない。でもアーティストやレーベルからの要求は以上に高いみたいな。ま、これは10年くらいやっているバンドは全部あてはまっちゃうんだけど。こっちががむしゃらにやるにはルールや制約が多すぎるという。そしてその<あえて中堅バンドをリリースする>なんて心意気は世間からみたら心意気でもなんでもない、ビジネスとしてなりたたせていないだけの話だよね。趣味嗜好の世界だろっていう。
90年代に洋楽でアルバムが10万枚売れてた、なんてのは結構ある話で。誰でも彼でもCDを買ってた時代の話で、それをアーティストは僕らに対しても「あんなに売れたんだから、その10分の1くらい余裕だろ」みたいなスタンスで来たりする。本音を書くとDavidもプッシュが凄かったからやっぱりそういう感じなのかな〜って「いや、内容は良いけど本当に厳しいんだよ」と言うのすらおっくうで少し放置してた。やればやるほど首をしめることになるし、それでも気持ちだけでやれよって言う人の80%は外野で実際に買ったりライブに来たりしないんだから。「あー来日してたんだ、超ファンだから行きたかった」ってね。
でもDavidとfacebook経由でチャットしたらもうやるしかないなって。「そういうプレッシャーは感じないでくれ、数字とかよりもただちゃんと僕らを理解している人と未来を見据えてやりたいんだ」ってね。まぁそういってくれる人はめっちゃ多いんだけど「君の考えているプランに100%乗っかるからどんどん僕にアイデアや仕事をふってくれよ。僕もアイデアは躊躇しないで言うよ。君は年がら年中リリースしてるしね、たしかに一世一代のリリースだから大事に考えているけどそこは気にせず届くという方法をとってくれ」って。ここまではなかなか言えないよ。
レスポンス悪い僕にも常に「何度もメールしてごめん」とか「知りたがりでごめん」とか。
こっちが申し訳なくなってちゃんとしてしまうという(僕がダメなだけじゃないか・・・
僕が同じような対応をできるかっていわれたら疑問。「なんで返事くれないんだよ!」ってやっちゃいそうだもんね。年の功なのか、性格なのか。そんな余談を含めても音楽業界の現状とそこにいる人の気持ち、仕事のやり方を理解しているというか。
それに彼に多くの日本人を逆に紹介してもらったり。凄く勉強させてもらった気分です。
彼には来日したときに「すぐは売れないかもしれない。でも長い目で見てもらって必ずMerrymakersを好きだった人にもリーチできるような返し方をするよ、だからカバーや音源の公開なんかをこまめにやり続けてほしいんだ」ってお願いした。そしたらヨーロッパリリースのこともあってかABBAやTOM PETTYのカバーを次々公開してくれてる。
色々な繋がりも出来ました。スウェーデン。
なんとか他の花咲かせたいので、David MyhrそしてPowerpop Academyの展開にもご注目ください。
DavidはスウェーデンではFountains of WayneやBrendan Bensonと同じレーベルだし、色々下心もありますよ。
そのくらい、楽しいでしょ?
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- at 16:23